松江城完成しました。

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2014-04-22 12.08.27

松山城のフォトステッチが完成しました。

たて435ミリ よこ580ミリ 使用した刺繍機:TWMX-C1201

色数:35色 針数:954401 制作日数 4日

初の90万針台のフォトステッチが完成しました。原反枠一面に刺繍が入ると迫力があります。フォトステッチはオートパンチングの一種なので、ステッチデーターは完全に自動で発生します。したがって、不要な配色やステッチがどうしても生成されます。

配色も人が目でみて感じている色と、コンピューターが計算して選択する色に誤差が生じます。明るさは特に大きな差がでます。オリジナル画像より明らかに暗く仕上がります。

人の感性と、コンピューターの計算による結果との間には、はっきりと隔たりがあり、その隔たりを埋めるためには、画像処理の知識と技術、そしてパンチングの知識と技術が必要だと思います。

弊社で作るっているフォトステッチは自動生成されたステッチデーターをパンチングソフトで再編集しています。フォトステッチは色ごとに1つのグループとして作られるので、各グループをパンチングソフトで解析・編集・再構成しています。

フォトステッチに関しては私は大きなデザインを専門にやっていますが、イベントなどに使っているワンちゃんのワッペンなどは別の者がやっています。個人的に思うのですが、フォトステッチは小さい方が難しいです。イベント向けワッペンを作る場合は色数も15色までに抑えていますし、コンピューターの指示する色が合わないときなどは思いきって配色を変更することもあります。ただし、15色までに配色を限定すると表現力はかなり落ちます。

ですから、作る人のセンスが出来映えに大きく影響します。

大きなデザインをする場合に特に私が気を付けていることは、コンピューターで計算された各配色が元の画像と大きくずれていないかどうかです。特に今回の松江城で例をあげると、空の色はコンピューターの計算では2色構成でしたが、実際は1色に編集して作りました。

正直なところを述べると、今回の松江城でも各部分の色選択に関しては作成者の私と若干、イメージのずれが生じています。「ここの色はちょっと・・・」という部分は空の色だけではありません。こうした色彩に対するずれを少なくするためにも、パンチングソフトによる編集は欠かせないと考えています。

いろいろ書きましたが、松江城は最後にネームを入れて出来上がりです。

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