JEANS St ジーンズストリート
コンピューターが指摘する色と実際に使用する糸を自分でマッチングさせて作ったフォト刺しゅう『ジーンズストリート』が完成しました。今回の作品で私が特にやりたかったことは「ぼかしの入った画像を糸で表現できるのか」「自分で選択した色(糸)をデーターベース化できないか」の2点です。ぼかしの入った画像に関してはまだもう少しかなと思っています。今後の作品次第だと思いますが、技術的には上手く表現できると考えています。次の、「データーベース化する」についてですが、こちらは今後も更新する作業が必要だと思います。というのも、やはりコンピューターで表示される色と実際の糸で表される色は似て非なるものだからです。今回の作品ではOKかもしれませんが、次作でも大丈夫なのかは、わかりません。ただ、私自身がフォト刺しゅうを作るにあたって一番問題だったのは、『作ってみないとわからない』という部分でした。画面上では綺麗にできていても、実際に刺しゅうすると「あれ?」と思ったことは少なくありませんでしたし、その色が作品の構成上重要な部分だったりして出来上がった作品に失望して「どうしたらいいんだろう」と考え込んだりしていました。そうした不安が払しょくされただけでも継続して作品を作っていく上では大きな進歩だと思います。