モニターを写す私
私はデータ編集作業をしている時、どこまでやったのか分からなくなることがあります。そこで、カメラに収めておこうと思って撮影した画像を確認のために見ていたのですが、見ているうちにこの画像をフォト刺繍にしたら面白いかも!と思い、作品にしてみました。
なぜこの画像がフォト刺繍作品のモチーフになったのかと申しますと、PC画面を真面目な顔してスマホで撮影している自分の姿が滑稽に見えたからです。
正直なところ、特に深い考えもなしにパッと作って会社のスタッフや家族に見せて笑って終わろうと思っていたのですが、実際に作ってみたらとんでもない難物でした。
色が全く合いません。イメージも湧きません。顔と腕だけで5回やり直し、背景も途中で色を追加するなど、かつて無いほど苦労した作品になりました。
「この作品はモニターの中と外では色や明るさが違っていて、1つの画像の中に2つの世界が写し出されているところに不思議な魅力がある」などと解説したいところですが、それならこんな構図にしないでモニターに写っている世界と外の世界が一目でわかる構図にしておけば見る人にも一目で理解できる作品になったのではないでしょうか。
ただ、苦労しただけに私にとって大切な作品になりました。個展などを行うときにはこの作品も展示しようと思いますので、ご覧になられた方が何か感じ取っていただけたらとてもうれしいです。
【作品情報】
作品名 モニターを写す私
サイズ ヨコ69 タテ51
ステッチ数 1,283,434ステッチ
色数 59色
生地 フェルト
糸 レーヨン糸