2015年に作成したフォトステッチ。今年は人物中心で作成していく計画で、自分なりに感触をつかんだ頃、知人からの依頼でコーギーのユニちゃんを2作品(失敗作を入れると3作品)作りました。
去年は基本的に何もわからないまま作っていたこともあり、完成するだけで喜んでいたのですが、「どのように表現するか」を考えるようになって、後半は、やり直しすることが増えました。
「どのように表現するか。」フォトステッチの場合、これは「どの糸で表現するか」に置き換えることもできるのですが、その目安になるようにと、パンチングソフト(パルス)にプレビュー画像付きのデーターを作成するようにしました。方法は刺しゅうPROとパルスにシルメイト1番~500番までの糸リストを作成し、刺しゅうPROで変換されたデーターをパルスにトレースする作業で、かなりリアルなプレビュー画像を作り出すことができるようになりました。あとは刺繍機に指定された糸番号と同じ番号の糸を立てて、刺繍するだけで完成するはずだったのですが・・・・・
結論から言うと、指定された糸番号の糸を並べるだけでは満足のいく結果を得ることはできませんでした。完成されたプレビュー画像付きのデーターは「ここに表示しているような色の糸を使えばプレビュー画像のようになりますよ」といった参考データー程度のもので、過度に信頼してしまうと作品に悪影響がでる場合がありました。(もちろん悪影響にならない場合もあります。)
プレビューまでは満足のいくものができるのですが、実際に刺繍すると作ったデーターの情報どおりに作業してもイメージ通りにできあがらない・・・「糸の色合わせは自分の目で見てやるしかないか・・・」はじめは部分的に行っていた目視による糸合わせ作業ですが、今年最後の作品では全色目視による糸合わせ作業を行うようになりました。
こうして、今年の作品も作るたびに少しずつ作業を変えて試してきましたが、来年からは作り方以上に作品の出来栄えに集中しようと思います。細かい部分も気を抜かずに作っていきたいです。