なんでこんなの作ったんかなあ

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何でこんなの作ったんかなあ?
この作品を作り始めた当初は、長らく人物の作品も作ってなかったし、そろそろ人物も作ってみたいなあと考えていた。そうやねんけど、この作品を始めた直後にお客様から人物のフォト刺繍の相談があって、喜んでサンプル作ってたやないか。

あれは完成度高い出来栄えやったし、最新の技術をこれでもかーって盛り込んで、インスタにも「人物は超得意です!」とか言ってたのに・・・

今回の作品、良い作品やと思う。僕の体の後ろの方に写っている弟の作品なんかも、知ってる人が見たら「おおぉっ!」って思ってくれるやろうし、シードビーズ付きの単頭機も雰囲気出てるし、モニターの端っこに写っている生地スタンドや糸を入れている箱たちなんかも思っている以上にリアルに表現できた。

自分の顔はもうちょっと男前に作りたかったけど、まあこんなもんや。

各所の技術は申し分ない。それだけに何でもっと分かりやすい構図にせんかったんや。
モニターを写すっていうてるけど、どこからどこまでがモニターなんかさっぱり分からへんやないか。
もうちょっと引きで撮ってせめてモニターの輪郭がわかるくらいの画像やったら一般の方でも見ただけで理解してもらえたんや。

そやけど、この画像は作品にするために撮ったんとちゃうねん。
真ん中にある白いところ、この部分を残しておくために撮った画像やねん。

確かに、こうしたモニターなんかに写り込んだものをフォト刺繍にしようとした僕はエライと思うねん。
こういうの作品にしようと思う発想はセンスあると思う。
せやけど、もうちょっと構図というか見せ方を考えられんかもんかね。

技術も表現力もモリモリの作品になったかも知れんのに何か残念感が漂うとる。
あー何でこんなの作ったんかなあ。


以上の文章は私の心の中のつぶやきです。
普段の私は大阪弁で捲し立てております。申し訳ございません。

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