11月は『白川の夕日(熊本県)』と『ミラーの中の夕日』の2作品を作ったのですが、この2作品に共通しているのが「生地が黒フェルト」ということです。過去にも2度ほど黒フェルトをベースに作成した事があったのですが、今回の2作品は「暗さ」を表現するために意識して黒フェルトを使用しました。作品自体の生地はもしかしたら白でも黒でも大差ないのかも知れませんが、黒フェルトを使用したことで新しい発見がありました。それは糸を選ぶ時に白の背景と黒の背景では色の見え方が違うということです。色に関係するお仕事をなさっている方には当たり前のことなのかも知れませんが、パソコンの画面に写っている作品イメージの背景を何回も白にしたり黒にしたりしているうちにこのことに気づいたのです。フォト刺繍を始めて5年が過ぎ、試行錯誤を経て技術的にはやり尽くした感があったのですが、まだまだ学ぶことは多いなと再認識しました。考察すべきことが新しく出てきたので一つの型にはまらずいろいろ挑戦していこうと思います。