2つの作品ができましたが・・・

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こんにちは。階調性を整えて基本に戻って挑戦した今回のフォトステッチ。今回はデーター作成で完成したプレビューがとてもきれいだったので、500種類以上の糸リストの中から選択された糸を使用すれば上手くいくと思っていました。まず画像の左側ですが、データー作成時にソフトにより指定された糸を使用して作成しました。きれいに出来てますが、顔の色合わせがチグハグになってしまいました。この出来具合を見て作成したのが、画像の右側。こちらは自分で糸を選んで刺繍しました。左側よりは顔全体のバランスもとれ、違和感の少ない仕上がりになりました。やはりクォリティを上げるためには人の感覚に頼らないとダメなのか・・・

どうしてダメなのかなあと、少しがっかりしてモニターの色リストと糸を合わせたときに気付きました。「モニターで表示している色と指摘されている糸の色が全然違う・・・」つまり、コンピューターが表示している色と実際に使用する糸の色が違うので出来上がったものも違っていたのです。ここではっきり理解できました。刺繍糸の色はコンピューターができる以前から存在しているのでRGB表示がありません。(糸メーカーさんにも問い合わせましたが、まだRGB表示できる糸には出会ったことがありません。どこかにあると良いのですが・・・)仕方がないので一本一本の糸を見ながら「この糸はこの位の度合いかなあ」と自分でRGBを入力してソフトウェアの糸リストに登録せざるを得ません。ここで少し実際の糸の色とズレが生じます。そして、そのズレた糸情報を元にフォトステッチのデーターを作成します。ソフトウェアは画像を刺繍化するのに最適な色(糸)を選択して画面に表示してくれます。そして私がプレビュー画面を見るとそこにソフトウェアによって構成された素晴らしい色(糸)の組み合わせが誕生します。しかし、そこで登場した様々な色は実際に使用する糸の色とはすでに違います。そしてそのまま刺繍すると・・・・・

実は一本一本の糸がPCの画面の色と大きくズレているのではありません。少しズレてる。この少しのズレが組み合わさると結果としてプレビューと大きくズレてしまうことになります。だからと言って感覚に頼ってしまっても良いとは思えません。そこで次回はデーター作成時に構成された糸に頼るのではなく、画面上に表示された色に合わせて糸を選び、作成してみようと思います。上手くできるといいのですが。

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