拡張子のお話し。

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以前の記事にも書きましたが、私はフォト刺繍を作るとき、刺しゅうProで画像を刺繍データに変換した後、タジマの刺繍データ作成ソフトDG 16に読み込ませ、フォト刺繍の完成イメージの作成とデータの編集をします。

PESからDSTに

刺しゅうProだけ使ってる方にはあまり関係のないことなのですが、刺しゅうProで使っているフォーマットだと、タジマの刺繍機では受け付けてくれません。ですから、刺しゅうProで作ったデータをタジマ刺繍機で読み込めるようにするために、.DSTという拡張子に変更します。(※詳しくは取扱説明書などを参考にしてください。)
そして、DSTに変更したデータをDG16に取り込みます。

DSTからTCFに

DG16に取り込んだDSTデータは刺しゅうProのPESデータのように色の情報は持っていません。そこで、DG16に取り込んだDSTに色の情報を追加していきます。1色1色手動で行う作業になります。全ての色情報を追加するとDG16の画面上でもフォト刺繍の完成イメージが出来上がります。この後かく色順ごとのステッチの構成などを見ながら編集作業を行ない、完了後は.TCFという拡張子のデータに変更して登録します。

TCFって何?

.TCFの拡張子はあまり知られてない拡張子ですが、簡単に言うとDG16版のPESみたいなデータです。
.DSTとの違いをかなり大雑把に説明すると、刺繍機の針棒とリンクさせる事ができるのが.TCF。できないのが.DSTです。

実はDG16の糸パレットは刺繍機の針棒とリンクしています。「1色目は1番の針棒、2色目は2番の針棒・・・・」といったように色順の設定ができます。.DSTで刺繍機にデータ入力した場合は刺繍機のコントロールパネル上で色順の設定(針棒選択という)しないといけないのに対し、TCFはDG16で設定した色順の設定を記憶していて、針棒選択をする必要がありません。

.TCFは他にも様々な機能があるのですが、.DSTの機能を拡張させたフォーマットがTCFというフォーマットになります。

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