高速道路と雲
『高速道路と雲』50色 904708針 撮影協力 樋口裕子
『高速道路と雲』のフォト刺しゅうが完成しました。やはり明るい時間帯の画像でフォト刺しゅうにするとコントラストがはっきりして前作『高速道路から見える夕焼け』とは全く違った印象になりました。最近の作品を見直してみると糸でグラデーションさせる技術がかなり向上したと思います。これは作品に合わせた色使い(糸使い?)ができるようになったからだと思います。しかし、画像を自動変換させることによる技術的な限界もこの作品と前作には現れています。文字のような比較的はっきりした形に思われるものを表現する時、はっきりと表示させることが難しいということです。具体的にいうと、道路標識の文字がボヤけています。一番大きな文字が実寸で1cm×1cmくらいなので、複雑な文字の場合、普通の刺繍でも潰れてしまうこともあることを考慮すれば決して駄目とはいえません。しかし、現在の私の技術的限界はこの位であることははっきりしました。今後の課題として検討してみようと思いますが、だからといって作品全体に不満足かというとそんなことはありません。かなり満足な仕上がりになりました。