フォト刺繍で私が一番難しいと考えていること

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こんにちは。こんばんは。フォト刺繍クリエーターの樋口大(ひぐちだい)です。今回は『フォト刺繍で私が一番難しいと考えていること』について書いてみようと思います。

とにかく色が合わない

フォト刺繍はデータ作成でどんなに丁寧に元の画像の色合いに近づけたとしても、刺繍の段階で色が合わなくなります。
糸リストを作成する時、実際に使用する糸を手にとり、色合いを見ながら丁寧に1本1本登録したとします。

その糸リストには糸番号も登録しているので、データ作成時にそのデザインに必要な糸が表示されます。
例えそのデザインが50色あったとしてもソフトが指示してくれている糸を並べれさえすればフォト刺繍になるはずです。

私は実験的に全てソフトにおまかせで何点か作品を作っています。

この2作品、『ねこ』『渓流』は使用する糸も全ておまかせで作っています。
『ねこ』は私もお気に入りでカバンに刺繍して持ち歩いています。

一方でおまかせではほとんど無理かもしれないフォト刺繍作品もあります。

こうした人物をモチーフにしたような作品の場合は一定以上のクォリティで作ることは難しいです。私がここで言う一定以上のクォリティとは元になっている画像と比較して違和感のない程度という意味です。

糸の色に合わせてリストを作り、データ上では上手くできているのに刺繍にすると色が合わないというのは自然なことです。
実は刺繍でもプリンターと同じ現象が起こります。

データ上ではイメージ通りなんだけど、プリントアウトしたら全然違う色合いになってしまう。皆さんもご経験があると思います。

刺繍糸とは比較にならないくらい多彩な色表現ができるプリンターでもメーカーや機種ごとに色合いが違うのですから、限られた種類しかない刺繍糸で自分のイメージに近い色合いに近づけるのは至難の業ではないでしょうか。

フォト刺繍で私が一番難しいと考えていることと題して長々と書き綴ってみましたが、どうでしょうか。
しかし、フォト刺繍クリエーターさんの中には画像編集を駆使して狙った色合いで作れる人もいます。

私もそちらを目指してPhotoshopの学校へ行ったり、自分でもあれこれ工夫したつもりなのですが、試行錯誤の結果、自分が納得できるフォト刺繍作品を生み出すための方法が、現在の作り方になっただけですから、この記事をお読みになられたフォト刺繍クリエーターの方や、これからフォト刺繍を始めたいと考えておられる方には、私がこれまで記事として書いて来たことを鵜呑みにしないでご自身で色々お試しになられることが一番だと思います。

それでも分からないことがある時はお問い合わせください。

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