本栖湖の朝(1200×890)
『背割堤の桜』を作成した時の経験を活かし、更に工夫を重ねることで今作は生地の縮みを心配することなく刺繍できました。
縫いが安定する事で、落ち着いた良い感じの仕上がりになりました。しかし、配色は難しく、特に紫系の糸の選択は慎重に行うべきであったと考えています。
今回使用した紫系の糸は3色。その3色すべてが自分の予想とは違う色合いになってしまいました。どのように違うのかというと、色が強調され過ぎて全体の色合いに溶け込ませることができませんでした。
もっと、写実的に表現したい人物などの作品であれば、気づいた段階で作り直しなのですが、今回は風景なので最後まで作り続けました。
完成した作品は私がイメージした結果とは異なる雰囲気になりましたが、結果的に落ち着いた良い感じに仕上がりました。今回の題材が富士山だったことにも助けられました。