こんにちは。お盆明けから記事の更新が進みませんでしたが、今日は久しぶりの投稿になります。
お題のとおり、『犬山城』のフォトステッチが完成しました。
今回はついにステッチ数が100万針を超えて、約108万針!
刺しゅうサイズ たて412㍉ よこ550㍉。
ついに100万針を超えてしまいました。制作日数は7日間。色数は48色です。
少し技術的なお話になりますが、この犬山城は今までとは少し違ったデーター
作成をしました。
どこが違うのかというと、『空』です。
フォトステッチはPHOTOSHOP CCで元々の画像を調整してから変換するのですが、
今回は最初にあらかじめ空の部分だけを抜き出して、ステッチ変換して保存しておき、
残ったお城や桜の部分も別のデーターとして保存。そして最後に2つのデーターを
合成して1つのデザインに統合したものを刺繍機で縫いました。
私はフォトステッチを作成する時は常に2つの刺繍データー作成ソフトを使用しています。
まず、画像からフォトステッチデーターを作成するために、刺しゅうPRO NEXT。
そして、変換されたフォトステッチデーターを編集するためにタジマDG/ML by PULSE。
画像の変換と仕上げを別々のソフトで行っています。
変換されたデーターを編集して仕上げるのには2つの理由があります。
1つは色分けされた各色がどのように配色されているかを確認し、必要に応じて統合・削除
するためです。画像として見た色合いと、変換された色合いに大きな隔たりが生じているときは
その部分だけを別の色に変える作業なども行います。
2つ目は色、デザインの状態を確認した後、TBFフォーマットに変換するためです。
フォトステッチは最大50色で表現することから、作業途中で必ず糸の立て替え作業が
発生します。この作業を単純化するために刺繍機の針数に合わせたステップで各色を
再設定します。今回の犬山城は48色。使用した刺繍機はTWMX-C1201で、立てることが
可能な糸の色数は12色です。従って1色目~12色目、13色目~24色目、25色目~36色目、
そして最後に37色目~48色目のグループに分け、順次糸の立て替え作業を行いました。
ところでTBFフォーマットとは何ぞや?と思う方がいらっしゃるかも知れません。
TBFフォーマットについては次回説明したいと思います。
今回の犬山城で、現存12天守は10作目。残すところあと2つです。
次回のお城シリーズは『松本城』です。