平成26年11月27日・28日の2日間、パンチングソフトDG/ML by PULSE(以下パルス)の社内研修会を
実施しました。テーマは『カタログに掲載している機能を通じてソフトのグレードの違いを検証する。」です。
パルスはグレードごとに編集・レタリング専用からベクトルベースのデーター作成機能を搭載した5つのグレード
から構成されていて、各グレードごとに特徴的な機能が搭載されています。
グレードが上がるにつれて、刺繍加工に便利な機能からよりアーティスティックな表現ができる機能が付加され
るようになってきています。
5つのグレードに分かれているのですが、パンチングソフトを必要とされるお客様は大きく2つのカテゴリーに
分類できます。
1.データー作成機能は必要ないけど、レタリングや編集は必要な場合。
(グレード名:コンポーザー)
2.画像やデザイン図案を元に自ら刺繍データーを作成することが必要な場合。
(グレード名:クリエーター、イラストレーターEX、アーティストプラス、マエストロ)
1の場合、自分自身で刺繍データーを作成することがありません。従ってソフトに内臓されているデザインや
フォントを使って刺繍データーを作成します。また、既に作成されている刺繍データーの編集作業なども
可能です。完全にソフト依存しており、作業も機械的でデザイン性に富んだ作業ではありませんが、データー
を作成する人のソフトに対する習熟度や感性をほとんど必要としないので、多くの人が使いこなすことができます。
百貨店やショップなどに導入されています。
2の場合、グレードごとにソフトを使用する人の習熟度はもちろん、感性が反映するような構成になっています。
・普通に刺繍データーを作成するだけならクリエーター。
・Adobeイラストレーターや、CorelDRAWなどで作成したデザインから刺繍データーを作成したいなら
イラストレーターEX。
・イラストレーターEXにプロが駆使する繊細な効果が付加されたアーティストプラス。
・感性と技術の融合を目指すエンブロイダリーアーチストならマエストロ。
これまで、パンチングソフトに対するイメージは 刺繍機(刺しゅうミシン)を動かすために必要なソフトという位置
づけで考えていました。しかし、2日間の研修を終えて感じたことはパンチングソフトはもっとクリエイティブなソフト
であるということです。
例えばマエストロにはステッチでいろいろな効果を発揮するような機能が紹介されています。こうした機能は自ら
デザインし、それらの効果を駆使して表現をするエンブロイダリーアーチストのような人には必要ですが、仕事として
刺繍データーを作成する人の中には必要性を感じない人もいるでしょう。
さて、精研スタッフ全員のソフトに対する技術と知識の向上を目指して実施した今回の社内研修会でしたが、
これからもテーマを変えて続けていくことになります。今回はタジマさんや東海工業ミシンさんの皆様にも忙しい中
ご協力いただきまして、誠に感謝いたします。
また、こうした講習会を定期的に実施して行くにあたり、社内だけでなくユーザーの皆様や関心のある方向けに
同様の講習会ができないか検討中です。講習会実施の際はWEB等で告知していきます。