最近、社内ではフォト刺繍が熱い。というのも、年明けから、問い合わせは増える。イベントへの作品出展の依頼は来る。「フォト刺繍がやりたい!」と言って刺繍機まで購入して頂いた。挙げ句の果てに海外からフォト刺繍を学びに研修に来るという。好きな作品だけ作ってこのサイトやInstagramにアップロードだけしている訳にもいかない。
こうしてわざわざ来て頂いたり、問い合わせて下さる方々に、可能な限り自分がフォト刺繍の作成のためにやって来た事や、テクニックを伝えようと努力している。加えて、最近は自分で作った糸リストも無料で提供している。
個人的に言ってこの糸リスト、作成にかかった労力と、この糸リストによってもたらされる効果を考慮すると◯十万円の価値があると思う。しかし、この糸リストを無料で提供している理由として、「いつか自分の糸リストを作ってフォト刺繍を作って下さいね。」という願いも込めているのである。
糸リストの作成は正直なところ地味な作業の日々になる。まして1000色以上もの色を登録しなければならない。できれば糸番号と色はリンクした方がデータ作成が簡単になる。
フォト刺繍をやっているクリエーターの中には糸リストのことを知らない人も多いのではないだろうか。私のところへ相談しに来られた方の中で自分で糸リストを作成していたのは1名だけ。ほとんどの方は糸リストの作成方法も知らない。
可能な限りの色情報を刺しゅうPRO10に提供することがハイクォリティのフォト刺繍を作るためには不可欠であると私は考える。それをするのか、しないのかはあなた自身にかかっている。