私はこうしてフォト刺繍を作っている!
刺繍機や刺繍ミシンをお持ちの方なら一度は「写真みたいな刺繍を作りたい。」と考えた事があるでしょう。
20年前なら難しいとお答えするところですが、現在ならブラザーの刺しゅうPROを筆頭に刺繍データ作成ソフトには「フォトステッチ」の機能が搭載されているソフトウェアがあるので、昔ほどハードルは高くありません。
しかし、自分が思ったようにできるのかというと、決してそうでもないようです。そこで、今回は私が実践している方法を紹介することで、これからフォト刺繍を始める人の参考になればと考え記事にしようと思います。
まず、私のフォト刺繍の作り方を簡単にまとめで見ましょう。
- 1.画像を編集する。
- 2.刺しゅうPro10でデータを作成する。
- 3.タジマDG16で描画、編集
- 4.糸を選ぶ
- 5.刺繍する。
1.画像編集はAdobeのPhotoshopを使っています。画像編集の目的は画像全体を明るくすることです。ただ、私自身は画像編集にあまり重要性を感じておりません。作品によってはオリジナル画像のまま使うことも少なくありません。
どうも巷間では画像編集で「作品のクォリティが変わる」と思われているみたいですが、私の経験上、題材によりけりだと思います。
2.刺しゅうProでデータを作成する時、最も重要なのは糸リストの色の数です。
デフォルトのままでは画像の持っている繊細な色合いをステッチにすることはできません。私は現在までに4種類の糸リストを作成しました。そのうちの一つはエンゼルキングのレーヨン糸に対応しており、一部のユーザーに配布しています。
3.私がDG16を使用するようになったのは刺しゅうProで表示されるデザインの描画ではディティールの判別ができなかったからです。刺繍データとしてどのような仕上がりになっているのかを知っておくことは次の糸を選ぶ作業に大きな影響を与えます。編集作業はまさしくステッチの編集です。
4.刺繍データが出来上がるといよいよ糸を選びます。刺しゅうProで画像を刺繍データに変換されると色の名前や糸番号などが表示されます。基本的には表示される糸番号と同じ糸を使用することになるのですが、私は糸番号に合わせて糸を選んでいません。DG16で描画されたデザインの色合いを見て必要な糸を選んでいます。
5.すべての準備が整ったら刺繍機で刺繍します。フォト刺繍をやっている方の中には「フォト刺繍は通常の刺繍と違うから刺繍機は何でもいい」と考えている方もおられるようですが、私はとても重要だと考えています。
刺繍のステッチの縫い上がり(仕上がりとか風合いという)は各刺繍機メーカーで違います。そしてフォト刺繍も刺繍です。ですからどの刺繍機でフォト刺繍を作るのかはとても重要です。
しかし、通常の刺繍より重要度は低いと思います。
簡単に5つのセクションについて説明して見ました。
文章ではわかりづらいと思いますが、本来ここに書いたことは口頭による説明で1日かかる分量になります。
いずれもっと詳しく書こうと思います。