途中経過と糸調子のお話

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令和4年最初のフォト刺繍作品の題名は『元日の朝焼け 御幸橋』。
前回の記事でも書いたのですが、京都府八幡市の背割提地区はめったに雪が積もらないうえに、当日はあまり雪が積もらなかったので唯一、雪が残っていた御幸橋の道路上と、さくらであい館が主役となる作品を作ることにしました。題材となる写真を撮影してくれたのは妻です。

今回使用している刺繍機はTFMXシリーズです。私がメインで使っている刺繍機で大型の作品を作る時に使っているのですが、私がフォト刺繍をはじめた10年前と現在では刺繍機を取り巻く環境が大きく変化しています。

特にタジマの場合、i-TMの登場前と後では糸調子に対する考え方が大きく違っています。因みに、i-TMというのは自動糸調整ができるようになる機構のことです。くわしくはメーカーさんのホームページをご覧ください。
(タジマ工業株式会社ーi-TMの紹介ページはこちら)

私はフォト刺繍をするならi-TMを搭載している刺繍機(TMEZシリーズなど)が最適と考えています。

従来の刺繍機では自分で糸調子をコントロールしなければなりません。しかし、何十色もの糸を使用するフォト刺繍の場合、すべての糸調子を完全にコントロールすることは私の経験上では難しいです。一方i-TMを搭載している刺繍機の場合、糸調子に関する不安は全くなくなります。

いつの日か大型のフォト刺繍もi-TMを使って作ることができる日を想像する毎日です。

さて、画像のフォト刺繍作品『元日の朝焼け 御幸橋』は8割くらいまで完成しました。何とか額装の時間を作れそうです。

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