あるお客様からメールで問い合わせを頂きました。
―以前タジマ刺繍機12頭と10頭の2台で、パンチングも含めて刺繍業をやっていましたが、
今は辞めてから随分期間が開いているため最近の事情は分からないため おたずねします
単頭機等にデーターを入力するためのパンチングは
どのようになっているのでしょうか
よろしくお願い致します―
ー問い合わせに対する回答―
お問い合わせありがとうございます。
ご質問にお答えいたします。
最近のパンチングはどうかというご質問ですが、
基本的には柄を作成する場合は1からステッチを作成する必要があります。
巷間でいわれている「オートデジタイジング」「フォト刺繍」などは簡単に
刺繍ができそうだということで、他数お問い合わせをいただきましたが、
ソフトの機能を熟知し、グラフィックアートの知識が無い限り、おおよそ皆さんが
イメージしている刺繍柄にするのは難しいのが実情です。
現在、単頭機と刺繍データー作成ソフトを導入して、刺繍加工サービスを
提供しているショップなどを○○様もご覧になられたことがあるかもしれませんが、
そこで実際に加工されているものの大半が「名入れ」のために導入されております。
「名入れ」であればあらかじめ登録してあるフォントを呼び出すだけで
作業ができますから、スピーディーに加工して販売したいショップなどでは
パンチングソフトも「名入れ」に特化したグレードのものを利用しています。
「名入れ」と同様に刺繍柄を提供しているところもいくつかありますが、
それは予め複数の刺繍柄を作成してメニュー化しておいて、その中から
お客様に選択していただくというスタイルをとっています。
ショップの現場で刺繍データーを作成しませんから「名入れ」と同様に
選択し、呼び出すだけで刺しゅう柄が作成できます・・・・・(以下省略)
刺しゅうミシンのことをあまりご存じない方にはわかりにくい部分も
いくつかあると思いますが、「TAJIMA」を代表とする工業用刺しゅうミシンで
つかうソフトウェアを要約すると以下の通りです。
1.刺しゅうミシンには刺しゅうデーター作成のソフトが必要。→ みなさんが意外に知らない事実。
2.けっこう難しい「オートデジタイジング」「フォト刺しゅう」→ 上手くできるかはやってからのお楽しみ。
3.「名入れ」サービスが多い。→ 呼び出すだけ、早い、簡単 でもお客様に喜ばれる。
4.あらかじめ登録した刺しゅうデザインを選んでもらう。→ 刺しゅう図柄の「名入れ」バージョン。
5.でもイメージ通りの刺しゅうデザインは自ら作成するしかない。→ 技術習得が必要。
これでも30年前に比べればとても簡単になった刺しゅうデーター作成ソフト。
あなたも是非、挑戦してみませんか?
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