幾つかの失敗、幾つかの手応え

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フォト刺繍作品『背割堤からみた夕日』が完成しました。
この作品も糸の色は自分で選んだのですが、前作『HighWaySunset』、前々作『踏切から見る夕日と電車』とは違う作り方になってしまいました。
過去の2作は使用する糸を先に決めてから刺繍データ作成に入ったのですが、本作では刺繍データを先に作り、1色目、2色目・・・といった具合に各セグメントに使用する糸の色を画像を見ながら決めていきました。
というのも、画像だけを見ながら最適な色の糸が選べなかったからです。

ソフトに色を選ばせていた従来の方法と、見たままの色を選ぶ新しい方法のハイブリッドな糸の選び方になったのですが、太陽から下のオレンジの部分が少し強調されてしまってややバランスを欠いた感じがします。
一方、空の上部や山の色合い、川の水面や岸あたりはイメージ通りにいきました。部分的には上手く行ったのですが、別の部分ではもう少し工夫が必要だったと思います。

バランスを欠いた作品になりましたが、私自身はこれはこれで納得しています。技術的に不満な部分がありますが、不思議な魅力に包まれた雰囲気が出ているなと感じています。眺めていると、とても落ち着く作品です。

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