平成26年11月5日 水曜日 新大阪にある、グロービス経営大学院にて開催された
《出版記念セミナー》『創業三〇〇年の長寿企業はなぜ栄え続けるのか』
というセミナーを受講してきました。
簡単に内容を説明しますと、日本には創業300年を越える長寿企業が50社以上も
あり、何故それ程長く事業を続けられたのかをリサーチすることにより、これらの企業が
共通して取り組んできており、今も実践していることはどんなことなのか。
そして、そこから私たちは何を学ぶべきかを解説するセミナーでした。
刺繍業界で事業継承の問題が語られるようになったのも最近の事ではありません。
家族経営の多い刺繍業では事業継承となると後継者はご家族の誰かという場合が
多いですし、息子(娘)さんが後を継いでくれたらなあと考えておられる方もいると
思います。
今回のセミナーを受講して改めて感じたことは、事業として長く続けていくためには
後継者となる方に「この会社を継ぎたい。」と思ってもらえる魅力的な会社を作ることに
尽きるのではないか。ということです。
もちろん後継者となる方は家族の中の誰かとは限りません。実際に長寿企業の事業
継承では創業者の身内以外の方が事業継承している事例もあるそうです。
魅力的な会社を作る。このこと自体は『当たり前』のことで、何も長寿企業だけが行って
いることではありませんし、事業を経営している人であれば『当たり前』のことでしょう。
しかし、創業者から直に教えを受けることのできる2代目、3代目までなら未だしも、
5代目、6代目、300年なら10代目までに至るまでその『当たり前』のことを実践して
きたと考えると、やはり長寿企業から学ぶべき点は沢山あると思います。