完成しました。

金閣寺(2021バージョン)が完成しました。前作との違いは金閣舎利殿に使用した金銀糸です。配色を組み替えたことでより深みが増したと思います。

2つの作品をこうして比較してみると、下(今回作った方)の金閣寺はより細部が表現されています。また、上の作品は下の作品に比べて背景との調和がとれてないように見えます。

糸の配色を変えるだけでここまで表現に変化が現れるということは、フォト刺繍は糸の選び方で作品のクォリティを良くもするし、悪くもするということになります。

しかし、私自身は去年作った金閣寺のクォリティが低いとは思っていません。当時はあれが最高だったのです。舎利殿のフォト刺繍を作るために何度も糸の組み合わせを検討しましたし、試験縫いをした結果、作品制作に挑んだのですから。

微妙な色の組み合わせで構成されるフォト刺繍のリメイクは1回目に作成した作品の完成度も高いので簡単ではありません。それでも1回目以上のクォリティで表現できるようになっている。

今回の金閣寺(2021バージョン)のフォト刺繍は自分の技術力が更に１段上がったことを実感させてくれる作品です。