バーコード管理における現時点での問題点

20

平成26年6月17日に投稿しました、『バーコードを使った生産管理をしてみませんか?』で紹介した

バーコードを使って刺しゅうミシンのデーターセットができるという画期的な方法なのですが、実際に

お客様に紹介してみると、やはりというか、当然というか、私たちよりもう一歩進んだ事を考えてます。

 

データーセットだけでは物足りない

☆☆☆あるお客様との会話。

「確かにデーターセットは簡単になったけど、作ったデーターの管理はどうなるの?」

このようなお客様の質問に、ちょっと焦りながら私はこう回答しました。

「今回バーコードを利用するのはこれまでの作業上で起こりえるデーターの取り違えやデーターセットの

手間を省くために考えられていて、作成したデーターの管理は別の方法でする必要があります。」

「え?じゃあこのバーコードは使えないのかあ。」

と言ってお客様が顧客管理につかっているデーターベースを見せていただきました。

それには1件ごとに取引先名・住所・電話番号などの情報が入力されてあって、バーコードで管理されて

いました。

「こうした情報に合わせて、その時に作った刺しゅうデーター・価格などを一元管理して、必要に応じて

バーコード呼び出しできるともっと便利になる思うんだけど・・・・。」☆☆☆

どうもデーターセットができるだけでは物足りないようです。

 

顧客情報の1元管理ができるようになること

「ネーム作業の場合、何年も前にやった仕事のリピートがある日突然やってくることがあるんです。保有データーが

仮に3万点あったら、その中から特定のリピート柄を探し出さないといけない。これを探し出すのにかかる時間を

短縮されるだけでも大幅な作業効率アップにつなげることができる。」

とも仰っておられました。

今までは刺しゅうミシンにバーコードでデータセットできるような機能がなかったので一つのバーコードで様々な情報を

結び付けるという発想がありませんでしたが、バーコードで情報管理ができるようになると様々な活用方法が想定されます。

 

バーコード管理における問題点とは

さて、このお客様が目指している情報管理をするために、刺しゅうミシンやソフトがどのように機能するべきか。

1.任意で作成したバーコードと刺しゅうデーターが関連付けできるようになる。

2.刺しゅうミシンが接続されているPCやサーバーなどにある刺しゅうデーターをバーコードリーダーで読み取れるよう

になること。

 

情報化の時代になって刺繍加工の世界も、刺しゅうミシン単独の性能だけでなく受注から出荷までの工場全体の

生産効率を問われるようになったことを感じた出来事でした。

 

 

 

 

 

関連記事